Google広告（Google AdWords）で広告を運用する上で、コンバージョンの設定は極めて重要です。コンバージョンを設定すると成果の高い広告やキーワードを把握でき、Google広告の運用効率が格段に向上します。さらにGoogle広告によって最適化された自動入札（スマート自動入札）も利用できるようになるのです。
本記事では、初心者の方を対象にGoogle 広告のコンバージョン設定手順をご紹介します。順番に進めてコンバージョンの計測をはじめましょう。
コンバージョンとは
コンバージョンとはホームページにおける目標達成のことです。
例えば、ある商品に対する資料請求を得ることを目標とした場合、コンバージョンは以下のように定義できます。
「コンバージョン」 = 「お客様の資料請求フォームの送信」
Google 広告での広告出稿の目的を確認し、達成したいコンバージョンを定めておく必要がありますコンバージョンを計測すれば、出稿した広告や狙ったキーワードが目標を達成した回数を把握でき、広告運用を改善するヒントを得られるのです。
Google 広告にコンバージョンを登録する
まずはGoogle 広告にコンバージョンを登録します。コンバージョンを「お客様の資料請求フォームの送信」とした場合を例にしてご紹介します。
Google 広告の画面を開いてください。
画面上部の「ツール」アイコンをクリックし、表示されたメニュー内の「コンバージョン」を続けてクリックします。
コンバージョンの一覧画面が表示されました。まだコンバージョンを登録していないので、リストには何も表示されていません。「＋」ボタンをクリックしてコンバージョンの登録を開始しましょう。
ウェブサイトを選択してください。
コンバージョンの登録画面が表示されます。入力が必要なのは以下の４項目です。
- コンバージョン名
登録するコンバージョンの名称です。 - カテゴリ
登録するコンバージョンに近いカテゴリを選択します。複数のコンバージョンを登録した際に、カテゴリごとにコンバージョンの状況を確認できます。 - 値
コンバージョン１つあたりの価値を設定します。具体的な数値が分からなければ「コンバージョン値を使用しない」を選択してください。 - カウント方法
コンバージョンのカウント方法の設定です。広告をクリックしたユーザーが同じ資料請求フォームを複数回送信した場合、「全件」だとフォーム送信した回数分だけコンバージョンがカウントされます。「初回のみ」だとカウントされるのは１回のみです。
資料請求フォーム送信の計測は一度できれば良いので「初回のみ」を選択します。
全ての入力が終了したらコンバージョンアクションの作成は完了です。「作成して続行」ボタンをクリックして保存します。
コンバージョンアクションとホームページを連携する
作成したコンバージョンを実際に計測できるように設定します。コンバージョン作成後に次のような画面が表示されます。
「自分でタグをインストールする」を選択すると、ウェブサイトと連携するためのタグ設定の画面が表示されます。
この画面ではホームページでコンバージョンを計測するためのコンバージョンタグが生成されます。コンバージョンタグをホームページに埋め込むことで、作成したコンバージョンを計測できます。
コンバージョンタグ生成の設定となると難しく感じるかもしれませんが、項目２箇所を選択するだけです。各項目についてご紹介します。
グローバルサイトタグ
Google 広告で出稿した広告から流入したユーザーをホームページ上で追跡するために追加します。
グローバルサイトタグは他のGoogleサービス（Googleアナリティクスなど）と共通して利用されているので、すでに他サービスでタグを導入している場合は導入方法が異なります。
ウェブサイトにグローバルサイトタグを導入していない場合
「グローバルサイトタグ」項目で「グローバル サイトタグが設定されていない HTML ページがある」を選択してください。
新規でグローバルサイトタグを導入するためのスニペットが表示されます。これを全ページHTML内の<head></head>タグ内に挿入してください。
すでにグローバルサイトタグを導入済みの場合
「グローバルサイトタグ」項目で「グローバル サイトタグはすべてのページにすでに設定されているが、別の Google サービス（例: Google アナリティクス）または別の Google 広告アカウントから設定した」を選択してください。
表示されたスニペットを全ページで組み込みます。組み込む場所は、既に導入済みのグローバルサイトタグ内です。グローバルサイトタグは<script></script>タグで囲まれています。</script>の直前に挿入してください。
イベントスニペット
イベントスニペットはホームページ上で目標を達成した際に、コンバージョンをカウントするためのスニペットです。
イベントスニペットでは、コンバージョンをカウントする方法が2つあります。一つ目は特定のページを読み込んだ際にカウントするタイプ、二つ目は特定のボタンやリンクをクリックした際にカウントするタイプです。
資料請求フォームの送信でサンクスページを用意している場合、「フォームの送信＝サンクスページの表示」と定義できるので、ここでは「ページの読み込み」を選択します。
スニペットはコンバージョンをカウントしたいページにのみ導入します。資料請求フォームの送信の場合はフォーム送信のサンクスページだけです。
導入済のグローバルサイトタグよりも後で、かつ<head></head>タグ内で読み込むようにしてください。
これら二つのスニペットを導入すれば設定は完了です。広告経由のユーザーがコンバージョンを達成すると、作成したコンバージョンがカウントされます。
まとめ
コンバージョン設定を行うことで、出稿した広告や狙ったキーワードの成果を把握でき、スマート自動入札を利用して効率的に広告を配信できます。
広告運用の効率化に必須といえるほど重要な設定なので、改善の足がかりとして活用していきましょう。
