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【図表解説】ホームページ作成を依頼する前に必要な全手順

ホームページ制作依頼アイキャッチ

ホームページはインターネット上の集客手段として、もはや一般的になりました。お客様も商品を頼む前に、その企業のホームページを必ずといっていいほど確認しています。そのため、ホームページは自社の顔、名刺代わりとなり、自社の信用力を高めるために必要不可欠です。

また、24時間稼働する集客ツールとしての効果も発揮します。チラシや訪問販売、知人からの紹介といったアナログな集客方法ではなく、インターネット上からのお問い合わせを増やすためにホームページ作成を検討している方も多いのではないでしょうか。

本記事では、これからホームページの作成を検討している方が制作を依頼する前に押さえておくべき手順をわかりやすく解説します。本記事をお読みいただければ、ホームページ制作をスムーズに進められるようになります。

自社の目的に適したホームページ制作に本記事がお役に立てれば幸いです。

制作料金の相場

ホームページ作成を依頼する前に、まずは制作料金の相場を知っておきましょう。制作料金は制作方法と依頼先によって変わります。トップページ、自社紹介、サービス紹介、ブログ、お問い合わせの5ページで構成される一般的なコーポレートサイトを例として考えると、制作料金の相場は表のようになります。

ホームページ制作相場表

制作方法によって料金が変わる

ホームページの制作料金は、テンプレートかオリジナルデザインで作るかによって異なります。

テンプレートの場合、すでにデザインされたホームページの型があるため、オリジナルデザインと比べて圧倒的に安く制作できることが大きなメリットです。安さの反面、すでに作られたレイアウトやデザインを変更することは難しく、ブランドやお問い合わせまでの導線等に独自性を出したい場合は向いていません。

テンプレートの種類は豊富なので、自社に適したテンプレートと巡り会えれば、それに越したことはありません。ホームページ制作で一般的に使われるWordPressのテンプレートを試しに見てみてください。気に入ったテンプレートを見つけたらピックアップしておきましょう。

WordPressテーマ一覧

一方、オリジナルデザインの場合、依頼主の要望に合わせてレイアウト設計からデザイン、開発まで一から作るので、当然制作料金は高くなります。独自のブランドを強くアピールしたい、自社に特化した機能を搭載したいといったご要望をお持ちであれば、オリジナルデザインを検討してください。

オリジナルデザインであっても、シンプルな構成であれば比較的費用も安く抑えられます。テンプレートありきで検討し、オリジナルデザインについても制作会社に相談してみるのが良いでしょう。

制作方法別メリットデメリット

依頼先によって料金が変わる

ホームページ制作の依頼先はフリーランスか制作会社の二択ですが、どちらを選ぶかによっても制作料金は大きく変わります。

フリーランスの場合、ホームページ制作を生業とする個人事業主に依頼することになります。会社組織に比べて信用力が低くなる反面、制作料金が割安になることがメリットといえるでしょう。制作スキルも個々人でばらつきがあるため、実績を提示してもらうといった見極めが必要になります。

最近ではインターネット上で仕事を依頼できるクラウドソーシングが登場し、フリーランスに仕事を依頼する機会も増えてきました。フリーランスにホームページ制作を依頼する場合はランサーズやクラウドワークスといったサイトをのぞいて雰囲気をつかんでみることをオススメします。

ランサーズ

クラウドワークス

制作会社の場合は、企業であるがゆえにフリーランスと比べて制作料金は断然高くなります。しかし、制作会社にはホームページ制作に特化したノウハウや人材が揃っており、ホームページを作るにあたって手厚いサポートを受けることが可能です。

ホームページの作成を依頼するにあたって必要なことは本記事で全て解説していますが、それなりに労力がかかります。全て自分で用意することができない場合は、制作会社と相談して進めるのがオススメです。

依頼先別メリットデメリット

依頼前に決めておくべきこと

ホームページは制作目的やターゲットによって構造が大きく変わります。また、公開後の運用についてもあらかじめ考えておくことで求める運用に適したホームページを作ることができます。目的やターゲット、デザインイメージなど、依頼前に決めておくべきことを解説します。

ホームページを作る目的

ホームページは問い合わせからの受注や自社のブランディング、ブログからのリード獲得など、さまざまな場面で活躍するツールです。目的に合わせてホームページのレイアウトやデザイン、導線が大きく変わるため、目的を具体化することが一番重要です。

例えば、お問い合わせからの受注が目的であれば、お問い合わせフォームを目立つ位置に配置する必要があります。ブランディングが目的であれば、自社がアピールしたいブランドイメージを決め、ホームページのデザインに反映しなければなりません。

目的別デザイン例

なぜホームページを作ろうと決めたのか、その理由を今一度思い出し、具体的に紙に書き出してみることをオススメします。実際に制作を依頼するときもヒアリングを受けて目的を共有する必要があるので、あらかじめ書き出しておくとスムーズに制作に入れるでしょう。

ホームページを誰に見てもらいたいか

ホームページは見てもらう読者があってこそ意味があります。しかし、老若男女みんなに見てもらえるホームページが良いというわけではありません。理想のホームページとは、自社商品の顧客になりうるターゲットが集まるホームページです。ターゲットとなる理想の顧客像を絞ることで、その顧客像にあったホームページを制作できます。

例えば、女子高生をターゲットにすえた場合は女子高生が好みそうな可愛らしいホームページにしよう!40代男性がターゲットであれば、少し高級感のあるダンディーなホームページにしよう!といった具合にホームページの方向性が定まります。

理想の顧客像を作るにはペルソナの作り方が参考になります。詳しい作り方はこちらの記事を参考にしてください。

ペルソナマーケティング 一から始めるペルソナの作り方。マーケティングの現場で役立つ活用法とは?

ホームページのデザインイメージ

ホームページのデザインは目的やターゲットによって変わりますが、あらかじめイメージにあったホームページを探してピックアップすることがオススメです。頭の中のイメージを全て伝えることは難しいですが、イメージに近いホームページを参考に提示することでお互いにデザインを共有しやすいでしょう。

参考にするホームページをピックアップする際は、ホームページを見てどう思ったかが大事です。レイアウトや色使い、フォントによってホームページから受ける印象が全く異なります。自社のホームページを読者が見たときにどう思って欲しいのか、そしてそれに近いホームページはどれか、と考えるとイメージに近いホームページをピックアップできます。

スマートフォンへの対応可否

ホームページはパソコンやスマートフォン、タブレットなど、あらゆる端末で閲覧されています。パソコン用のレイアウトだけだと、スマートフォンでホームページを閲覧する際に文字が小さかったり、画像が思うように表示されないことがあるので注意が必要です。

総務省 平成30年版 情報通信白書によると、2017年のスマートフォン世帯保有率は75.1%とパソコンの世帯保有率72.5%を上回っています。スマートフォンの利用が多いなか、ホームページによってはパソコンから閲覧されやすいケースもあります。読者の属性を考えてスマートフォンへの対応可否を検討してください。

ホームページ公開後の運用

ホームページは公開して終わりではありません。公開してからの運用が本番です。見落とされがちな運用ですが、決めておくべきことは誰が運用するのか、そしてどのように運用するのかの2点です。

運用方法としては、ブログの更新やリスティング広告の出稿、メルマガの配信が挙げられます。自社でブログを運用し、リスティング広告は外注といったように運用の手はずを決めておきましょう。なかでもリスティング広告はそれなりにスキルが求められるので、社内に担当者がいなければ外注先も検討しておきましょう。

ホームページの納期

最後に忘れてはならないのがホームページの納期です。ホームページ作成には少なからず修正がともなうため、修正につぐ修正のために公開がずるずると遅れてしまいます。

あらかじめ納期を決めておくことで、デザインの修正期日やホームページ作成のスケジュールを逆算して計算できます。ホームページの作成スケジュールは2〜3ヶ月と長期にわたるケースが多々あるため、デザインの修正期日、ホームページ開発の完了期日、テストの完了期日とマイルストーンを設けることも考えましょう。

あらかじめ自分で用意した方が良いもの

制作依頼の前に決めておくべきことを解説しましたが、ホームページに掲載するコンテンツやドメイン・サーバーの契約はお済みでしょうか。「制作会社に頼めばいいんじゃないの?」と疑問に思うかもしれませんが、全て丸投げは禁物です。これから解説するものを用意しておくことで、自社の目的に適したホームページ作成や業者とのトラブルを避けるといったメリットもあるので、時間に余裕があれば検討してみましょう。

掲載する文章と画像

ホームページはきれいなデザインだけでできているわけではありません。ホームページを訪れる読者が一番求めているのは、文章や画像といった情報です。ホームページに掲載する文章や画像は制作会社に依頼できる場合もありますが、自社で用意したほうが良いでしょう。なぜなら自社のことを本当に理解しているのは自分だからです。

ただ、一点注意が必要なのは普通の文章ではダメということです。ホームページにはホームページに適したライティングスキルが必要になります。「自社で用意しようにもそんなライティングスキルがない」と諦めないでください。そんなときに助け舟となってくれるのがフリーランスや制作会社です。自社で最初に文章を作り、Webライティングに優れた依頼先にチェックしてもらえば大丈夫です。

画像についても心配はありません。自社で画像を用意できなければ、写真素材サイトを使うという手もあります。無料、有料さまざまな写真サイトがありますが、予算に合わせて理想の画像を探してみてください。

Pixabay(無料)

Unsplash(無料)

Adobe Stock(有料)

ドメイン・サーバーの取得

ホームページをインターネット上に公開するために必要なものが、ドメインとサーバーです。耳慣れない言葉で難しく聞こえるかもしれませんが、手順通りに進めれば簡単に自社で取得できます。制作会社に任せるとその分手数料が取られますし、制作会社を変更する際にはドメインとサーバーの管理権限を変更する手間がかかります。

ドメイン・サーバー図解

ドメインとは、ホームページのURLのことで、インターネット上の住所にあたります。今ご覧いただいているホームページのURL(https://valmore.jp)でいえば、valmore.jpがドメインです。ドメインは自由に決めることができますが、早い者勝ちです。すでに取得されていれば使うことができないため、ドメインを決めたら一度使われていないか探してみることをオススメします。

お名前ドットコム

サーバーとは、作ったホームページを置く場所のことで、インターネット上の土地にあたります。土地といっても実際はパソコンなのですが、この土地を借りることでホームページをインターネット上に公開できる仕組みです。サーバーの性能により、ホームページの表示スピードやホームページを一度に閲覧できる人数が変わります。ホームページを公開したばかりの頃は読者も少ないので気にする必要はありませんが、ホームページの成長に合わせてサーバーの性能もあげられるものを選びましょう。

さくらのレンタルサーバ

依頼先を選ぶ際に確認すべきこと

さて、いよいよ依頼先を選ぶ段階に入ります。依頼先の選定基準としては、保守・サポートの充実度と実績が挙げられます。理想のホームページを作るためにも依頼先選定の労力を惜しまないようにしましょう。

保守・サポートが充実しているか

ホームページを構成する土台にはシステムが絡んでいます。主に使われるシステムとしてはWordPressが挙げられますが、システムは定期的にメンテナンス(保守)する必要があります。なぜならシステムは日々外部からの攻撃にさらされており、そのセキュリティを高める必要があるからです。そのため、依頼先の保守・サポート体制が充実していることが重要になります。

WordPressのようなシステムは世界的にもシェアが高く、システム上の欠陥をついて機密情報を盗み取ろうとする攻撃が頻繁に行われています。システム側もその攻撃に対処するため、アップデートを繰り返していますが、これらの作業を自社で行うのはITに関する高度な知識が求められます。

実績を積んでいるか

フリーランスや制作会社を選ぶ基準は実績です。実績を積んでいる企業であればノウハウが蓄積されており、過去の経験から依頼主の要望を引き出してそれにあった提案を受けられるでしょう。

特に注意して見ておくべき点は、自社と同じ業界、業種の制作実績があるかどうかです。ホームページは業界や業種によって特色があるため、過去に実績があればそれを参考にできます。いかに自社の強みをホームページに引き出せるかが競合との差別化にもつながるため、同業界の実績を積んでいるかをチェックしておきましょう。

まとめ

ホームページの作成を依頼する際は、まず制作料金の相場をつかみましょう。テンプレートやオリジナルデザインといった制作方法、フリーランスや制作会社といった依頼先によって費用が大きく変わります。

ホームページの目的やターゲット、公開後の運用は依頼前に考えておきましょう。これがぶれると、ホームページの構造がイメージとほど遠くなってしまいます。実際に依頼する際もヒアリングと称してこれらの内容を共有する必要があるため、依頼前に済ませてしまいましょう。

また、掲載する文章や画像、ホームページ公開に必要なドメイン・サーバーは自社で用意するのがオススメです。全てを制作会社に丸投げしても理想のホームページを作ることはできません。

最後に依頼先を選ぶ際はサポート体制と実績を見ておくべきです。実績を積み上げてノウハウを貯めており、充実したサポート体制を敷いている制作会社を選べば、公開後も安心してホームページを運用できます。

ホームページの作成を依頼する前に押さえておくべき手順を全て解説し終えました。全部を抑えるとなるとそれなりに時間と労力がかかりますが、理想のホームページを作るためには全て必要不可欠です。それでも全てを自社だけでまかなうことも難しい場合は、制作会社に相談してみてください。良い制作会社であれば、お客様のサポートをきっちりと行ってくれるでしょう。

私どもバルモアでもホームページ制作のご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。